ジャスミンの栽培、手入れ、増やしかた
ジャスミンの栽培、増やし方、手入れの仕方についてまとめました。自分のおぼえがき用の文章です。
歴史
ジャスミンはモクセイ科ヤスミヌム属の植物の総称です。世界の熱帯および亜熱帯に分布しており、300種ほどが知られています。
代表的なものとして、ハゴロモジャスミン、キソケイ、オウバイ、ジャスミンティーに使われるマツリカなどがあります。
ジャスミンは古くは中東で香水として用いられていました。ヨーロッパに入ったのは16世紀のことです。フランスで香水として用いられ、大流行しました。
東南アジアでは仏教の神聖な花とされています。法華経にもジャスミンは登場します。白い花は仏の歯の象徴とされています。
中国ではジャスミンティーとして利用されてきました。
ジャスミンは和名では素馨(そけい)と呼ばれています。「白い香り】という意味があります。
ジャスミンではないがジャスミンの名がつく花たち
ジャスミンの中にはモクセイ科ではないのにジャスミンの名がついている花がたくさんあります。いずれも香りがジャスミンに似ているためです。
カロライナジャスミン:アメリカ、カロライナ州に自生している、マチン科の植物です。花は黄色い色をしています。
マダガスカルジャスミン:マダガスカル原産のガガイモ科の植物。普通にジャスミンとしてブーケなどに使われます。
ソケイノウゼン:ソケイはジャスミンの和名です。花がジャスミンに似ているためにこの名がついています。ノウゼンカズラ科。
クレープジャスミン:花びらが波打つ(クレープ)ため、この名がついた。ジャスミンに似た香りがするが有毒植物。キョウチクトウ科。
ソラヌムジャスミン:ナス科だがつる性で花もジャスミンによく似る。
ジャスミンティーの起源
「包種茶」という高級茶が中国や台湾にはあります。これらのお茶は、ジャスミンなどを混ぜていないのにジャスミンやオレンジの香りがするものです。発酵過程でこの香りが発生するそうです。
このお茶は極めて高価であるため、気軽に似たお茶を飲みたいという需要からできたのがジャスミンティーということです。つまり、包種茶の代用品。ジャスミンティーでも高級なものは、香りの高いつぼみを少量入れてあるだけだそうです。花がたくさん混じっているものは低級品とのこと。
特性
熱帯、亜熱帯が原産で、温暖な気候を好みます。一般につる性。花は小さくたくさん咲く。花の色は白や黄色。
利用方法
古くから香水として利用されてきました。ジャスミンティーはジャスミンの花をお茶に加えて香りを移したもの。
カロライナジャスミン、ハゴロモジャスミンの育てかた
つる性なので鉢植えにし、行燈仕立てにするのがよいでしょう。庭に植え、フェンスに絡ませることもできます。ハゴロモジャスミンは寒さに弱いですが、カロライナジャスミンは比較的強い性質があります。
日のよく当たる場所で育てますが、冬の間は夜は室内に入れます。
植え替えは2,3年ごとに行います。
入手方法
鉢植えが売られているのでこれを購入しましょう。
病害虫と病気
カイガラムシに気を付けます。
花期
ジャスミンの花期は3~5月です。
増やし方
ジャスミンは挿し木で増やすことが出来ます。
最終更新日: 2014-02-04 21:37:45