カタクリの栽培、手入れ、増やしかた
カタクリの栽培、増やし方、手入れの仕方についてまとめました。自分のおぼえがき用の文章です。
本草図譜収録のカタクリ
分布
カタクリはユリ科カタクリ属の球根性多年草です。
日本にはカタクリ屬は1種しか自生していません。世界には15から25種あるとされ、すべて北半球に分布しています。特に北米大陸には多くの種があります。
花の姿がシクラメンに似ていますが、こちらはサクラソウ科なので、他人の空似です。
特性
落葉樹林の林床に自生しています。日陰か半日陰の環境を好みます。排水の良い土地が好ましいです。早春の木の葉が茂る前に葉をだし、花を咲かせます。
草丈は10から20㎝、花茎の先に長さ4~6cmほどの花が付きます。花の色は淡紅か紅紫。まれに白い花が咲きます。6個の花被片は反り返るのがこの花の大きな特徴です。花被片をよく見ると、根本近くにW型の斑紋があります。花は朝開花して夕方は閉じます。雨の日は開花しません。
名前の由来
球根を割ると栗に似ているからとも、古名の「堅香子」からきているともいわれています。
生写四十八鷹 啄木鳥 かたくり
利用方法
球根から良質のでんぷんが取れるため、片栗粉として利用されてきました。
園芸品種
カタクリの園芸品種として、黄色い花の咲く「パゴダ」があります。これは北米産の種を改良したものです。
育てかた
深めの素焼き鉢が栽培に適しています。赤玉土に3割ほど腐葉土を加え、元肥を混ぜて培土とします。球根は5cm位の深さに植えます。
鉢は午前中は日が当たり、午後から日陰になるところに置きます。水は鉢が乾燥したらたっぷりと与えます。
花が終わったら、葉が枯れるまでは時々液肥を与え、球根の充実をはかります。夏、地上部が枯れたら、涼しい日陰に移し、乾燥しないよう時々水を与えます。
秋になったら植え替えをして次シーズンの準備をします。
入手方法
秋に球根が流通するのでこれを入手します。
病害虫と病気
ハダニ、ナメクジに注意します。
花期
カタクリの花期は3~4月です。
増やし方
カタクリは球根で増やします。毎年植え替えをして分球させます。
最終更新日: 2019-04-02 10:13:56