トンビコートの試作
自作の型紙を使ってトンビコート(インバネスコート)を試作しました。
作業時間は12時間ほど。試作なのでデニムを使い、裏布も付けていません。型紙楽天 を修正して、ウール素材で作ろうと思っています。
インバネスコート縫製の手順
普通の服に比べて変則的ですが、下記の順序で作ったらうまくゆきました。
①布のカット(前身頃、後ろ身頃、前袖)
②裏布をカットして貼り付け
③端ミシン
④後ろ身頃と前袖を接合
⑤左右の後ろ身頃を接合
⑥衿の布地に裏布を貼り付け
⑦カット
⑧ミシン楽天 掛け
⑨裏返して衿完成
⑩後ろ身頃に衿を接合
⑪前身頃袷部と首回りの加工
⑫ダーツ、ポケット取り付け、ボタンホール加工
⑬前後身頃を接合
⑭袖と裾に伸び止めテープをつけて折り返す
試作なので裏布をつけなかったのですが、つけてもおおむね上記の手順で出来るでしょう。
型紙の改良点
今回の試作で気付いたところは型紙を修正しておきました。
肩が尖がってしまったので丸くしたのと、衿の形です。
型紙をダウンロードされたい方は、別ページからダウンロードしてみてください。
トンビコートの試作写真
まずは型紙を印刷して貼りあわせます。この型紙、今までで一番巨大でした。
A3のプリンターで印刷しましたが、合計30枚くらいプリントアウトして切り貼りしました。これだけでも数時間かかかりました。
作った型紙を布にあて、ロータリーカッターで切ってゆきます。
今回は試作なので、布は扱いやすいデニムを使いました。145cm幅のデニムを一杯に使います。
カッティングマットは特大のものを使っているのですが、全く足りず。半分切ってマットをずらしながら切りました。
左は前身頃、右は後ろ身頃です。
カットした後ろ身頃と前袖。前袖はケープのような部分です。名称が判らないので、ここでは前袖と呼びます。
衿も別途作っておきます。
左右の後ろ身頃と前袖を接合します。前袖と後ろ身頃は肩の部分だけとりあえず縫っておきます。
これに衿を取り付けます。
裏側の処理がきわめてきたないですが...自分用ということでいつもこんな感じです。
ここまで作ると、下のようになります。90度回転していますが気にしないでください。
前身頃がすこんと抜けているので変ですね。
前身頃は首回りの処理を下のようにしてから接合します。これも雑ですねぇ。
前身頃にダーツをつけて、ボタンホール楽天 をつける部分を折り返します。
さらにボタン楽天 ホールとポケットを付けて、前身頃の下ごしらえが完了。
大変わかりづらいのですが、前身頃は下の写真のように接合します。
アイロン接着両面テープで仮止めしてからミシン掛けしました。
縫っていなかった後ろ身頃と前袖の残りの部分と脇を縫います。
脇の最上部では裏表が逆転しますから、間違わないように縫いましょう。
この部分、非常に説明しづらいです。
袖と裾に伸び止めテープを貼って折り返し、ボタンをつけたら完成です。
完成したトンビコート
こんな感じにできました。
初めてにしては上出来の部類。肩が尖がってしまったので、型紙はこの部分丸く修正しておきました。
衿の出来がいま一つくらい。ポケットは四角い布を貼ったのですが、これではいけませんね。本番では内側に作ります。
最終更新日: 2018-11-08 14:32:02