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ラインCCDを用いた走査式天体カメラ
このカメラは、バーコードリーダーなどに使う1次元CCDを用いて天体写真を撮るものです。特許出願しましたが、その後ほったらかしにしています。
詳しい撮影方法は他のページに書いてあります。こちら
普通のCCD
カメラ
楽天 に比べて、はるかに画素数が少ないので、電子回路も簡単で、比較的簡単に作れます。
(この記事は2001年に書いたものです)
試作0号機
アイデアは思い付いたけど、実際に撮影できなければ意味がない。
そんなわけで、作ってみました。しかし...全く動きません。原因は不明、
このころ電子工作歴ほとんど0だったので、当然といえば当然かもしれません。いろいろ勉強にはなりました。
左:0号機の表側。基板左にあるICがCCDセンサ。右:0号機の裏側。緑色のものがCCDを制御するためのマイクロコンピュータ。
試作1号機
0号機の失敗を生かして設計しました。動くことの確認を目標にし、構造はできうる限りシンプルにしました。
CCDも制御信号が簡単なものを選定。やっと動きました。試写にも成功(ピンぼけだけどね)。
1号機の写真。市販のマイコンキットにいくつかのICとCCDセンサを取り付けただけ。試写は基板の上に右に写っている治具を載せ、その上にレンズを載せて撮影しました。
で、試写結果がこれです。星の写った部分を拡大しています。全体画像はなくしてしまいました。四角1つ1つがCCDの1ピクセルに当たります。
CCDから受け取った数値をエクセルに入れ、数値に応じてセルに色を付ける方法で画像にしています。
楕円型のものが星。多分アルデバランという名前の星です。かなりピンぼけでした。上の写真の治具を使って基板上のCCDの上にレンズを載せただけなので、仕方ないです。
試作2号
一応画像の取得に成功したので、もう一つ今度は実用に近いものを作ることにしました。
まず、1号機に使ったCCDはピクセル数が少ないので、倍のピクセル数のCCDを使うことにしました。
また、ピント合わせができるように、きちんとした筐体に収めることにしました。
このCCDは前回使用したものと異なり、制御信号が複雑なうえ、駆動電圧も違うので、回路がかなり複雑になりました。
そこでマイクロコンピュータ2台を使って動かすことにしました。
動かしてみると...なぜか、なかなかうまく行かない。
理由は判らなかったのですが、最近になって回路に致命的な欠陥があることに気付きました。
今後はもう少しきちんとした筐体を使い、1号機のCCDを使って作りたいと思っています。
実用化できれば、放置しておいても自動的に掃天できるカメラになりそうです。
最終更新日: 2021-10-30 22:58:53
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