五右衛門風呂の補修のしかた
古くなって穴が開き、水漏れしてしまい、使えなくなってしまった五右衛門風呂、
冬は暖まるし、果樹園でたくさん出る剪定枝も燃やせるし、火を焚くこと自体も楽しいので、修理してまた使うことにした。
穴の開いた釜を新しいものに取り換えて、再び入浴できるようになりました。
このページでは五右衛門風呂楽天 の修理方法の実例を書いています。
五右衛門風呂の販売元と価格
今ある風呂釜の直径を測り、インターネットで同径のものを探して購入しました。価格は2005年当時で5万円ほど。
宅配の人が持ってきてくれたのですが、大きいし、重い(40Kg くらい?)ので、申し訳なく感じました。
写真左が新しい風呂釜。
購入したのは古賀住建という九州の会です。製造は広島の工場のようですね。
五右衛門風呂の構造
五右衛門風呂の設置の仕方
に五右衛門風呂の構造と設置の方法も書いてあります。釜は下から支えないといけないようです。脇は火がぐるっと回るように空間を開けるようにします。
うちの風呂はどういう仕組みになっているのかと思い、焚き口からデジカメを突っ込んで撮影してみました。
なんと、宙ぶらりん。釜のふちだけで支える構造になっていました。
そこで、釜の周りの煉瓦は壊さず、釜の縁の部分のコンクリートだけ外して古い釜を取り出し、新しいものに取り換えることにしました。
排水パイプを繋ぐのがちょっと難しそうでしたが、それ以外はそれほど大変ではなさそうです。
古い五右衛門風呂の解体
グラインダーで解体しました。風呂釜に頭を入れて作業するので、そのまま頭を突っ込んだのでは、鉄粉を大量に吸い込んでしまいます。
結局、防塵ヘルメットを購入して作業することにしました。腰に付けたファンから清浄な空気がヘルメット内に送り込まれるので、埃を吸い込まずにすむ優れものです。
オーストラリアのトリトン社製ですが、最近、日本から撤退してしまったようです。DIY用品はここからかなり買っていたのですが...
取り出すために、まずは配水管を釜から外します。釜から管を外すのが大変だなと思って触ってみると...管が折れてポロっと落ちてしまいました。
だいぶ腐食していたようです。釜の穴だけでなく、この部分からも漏水していたようです。
次にもう少し大きな穴を明けて底の部分を落とし、人が中で立てるようにしました。
この後、側面に切り込みを入れてから上に引っ張りあげました。
取り出した風呂釜。これはくず鉄改修業者に持ってゆきました。600円で買い取ってもらいました。
釜を取り出した後の状況。同じ口径の風呂釜を買ってあるので、そのまま新しいものをのせます。
新しい風呂釜の設置
新しい風呂釜を載せました。排水管が古い位置にしっくり入ってくれるか、一番心配だったのですが、ピッタリ同じ位置に来てくれました。
もしかして、同じ砂型を使っているの?ってくらいピッタリです。
これで後の作業が非常に楽になりました。
試みに水を入れてみると...排水管の継ぎ目からジャーと水漏れしてしまいました(当たり前ですね)。
ネットで耐熱性のあるコーキング材を探してセメダインシリコンシーラント8060プロというものを注文しました。
「セメダインシリコンシーラント8060プロ楽天 」。これが調べた中で一番耐熱温度が高かったのです。
補修後10年ほど経過していますが、今のところこの部分からの水漏れはありません。
さて、後は釜の周りと排水溝の周りをセメントで埋めるだけです。
でもちゃんと機能するのかな?ちょっと心配。
周りをコンクリートで固めて修理完了!
単身赴任していてなかなか時間がとれず、釜を購入してから修理を終えるまでに3年くらいかかりました。
穴のあいた五右衛門風呂の補修方法
最後に、このページを検索してこられる方の中には、穴のあいた五右衛門風呂の補修方法を探してこられる目的の方が多いようです。
穴のあいた風呂釜は、新しい物と交換するのが手っ取り早いと思います。穴の空いていない部分も既に薄くなっているはずなので、穴だけ埋めてもまたすぐ隣に穴が開きます。
古い風呂窯に穴のあいた部分をセメントで埋めてみましたが、水漏れは止められませんでした。
最終更新日: 2021-11-15 05:31:46