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分蜂予報機は実現可能か

 http://www.beesource.com/ ←のHPにApidictorという装置が紹介されています。50年くらい前のアメリカの特許だそうな。 曰く...

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 「 昔々、アメリカにエディというおじさんがおりました。彼は音を聞き分ける特殊な能力があり、ミツバチの音について研究してみることにしました。

 まず手始めに、巣箱を蹴飛ばしてみることにしました。すると、ミツバチたちが怒って巣箱楽天 の中で「ブーン」という音をたてます。物好きなエディはブーンという音がどれくらいながく続くか、測ってみることにしました。毎日毎日、エディは巣箱を蹴り続けました。そして彼は発見をしました。なんと!分封が近づくと、ミツバチたちは、驚いたことに***なのでした。

 続いてエディは巣箱に耳を押し当て、中の音を聞いてみることにしました。中からは蜂たちが羽を震わせて出る音がかすかに「ブーン」と聞こえてきます。すでに書いたとおり、エディには特殊な能力があります。毎日毎日、彼は巣箱に耳を押し当て続けました。そして彼はもう一つの発見をしました。なんと!分封が近づくと、ミツバチたちは、驚いたことに***なのでした。

 大発見をしたエディは、さっそく後者の発見に基づいた装置を製作し、特許を取得しました。名付けてApidictor!。この装置は世界中で100セットの売り上げを記録しましたが......。なぜかその後はさっぱり売れません。売れない理由についてエディは「養蜂家は保守的な人が多いしィ」「養蜂家はみんな自分の方法が一番だと思っているしィ」と自己分析しましたとさ。 」 *訳者注:この邦訳はかなりの部分に脚色が入っております。というかほとんど嘘です。正確な内容は、直接原文をお読みください。 

 さてこの発明、いかにも眉唾ものですが、なんだか気になるので、確認してみる気持ちになりました。さる著名な方にメールでお聞きしたところ、「そういった研究は聞いたことがない」ということなので、もしかしたらエディ氏の言う「養蜂家は保守的で...」が正しい可能性がほんのちょっとあるような気がします。

 そこで、Apidictorならぬ「分封予報機」を試作してみることにしました。

「分封が近づくと羽音の周波数が変化する」ことを検知することで分封を予報するのが共通の原理です。Apiditorはその音を聞きやすくするための装置です。分封が近いかどうかは人が判断する必要があります。現代ではコンピュータが発達しているので、分封予報機ではコンピューターに音を聞かせ、周波数の変化を測定して自動的に警報を出すようにするように考えました。下がその写真です。

図にすると上のようになります。まず、マイクで巣箱の中の音を電気信号に変えます。分配スイッチは1台でたくさんの巣箱の音を測るためのものです。試作機にはありません。増幅器で電気を強くします。マイクを通した音の情報はアナログなので、AD変換機でデジタル情報に変換します。これをフーリエ変換という計算式に入れて、周波数を導きます。過去の周波数と見比べて、変化が警報値以上なら、警報を出します。

 とりあえず「本当に周波数が変化するか」と「実際にコンピュータで録音が可能か」を確かめる必要があるので、試作機ではフーリエ変換以下の作業をパソコンにさせることにしました。試作機は録音してデータを転送するだけの機能があります。後日ソフトウエアを入れ替えて「分封予報器」に仕立てるつもりです(もちろん試作機の」結果がよければの話ですが)2005/5/31。


2005/6/19

で、実際に録音してみました。対象は日本ミツバチです。なぜ日本ミツバチにしたかというと...特に理由はありません。周波数解析の結果は下のとおり。

うーん、ノイズばかり拾っているような...。

最終更新日: 2017-08-28 09:48:28

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Author: Tomoyuki Ito

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